何か問題プリントありませんか?
塾について当学区は今週中間テストですが、
テスト期間中に子ども達から「先生、数学の問題プリントが欲しいです」
という申し出があるのですが、私はすぐに渡しません。
必ず、「学校ワークと塾テキストの繰り返しは終わったの?」と聞きます。
そうすると、大体の子が「まだやっていません」と答えます。
ここが大事な場面です。
子ども達は、問題をこなす事が目的になってしまっているので、
ここを正さねばなりません。
例えば、学力50の子は、問題集の中の学力50までの問題しか解けません。
ここで新しい問題プリントを渡したとしても、学力50までの問題までしか
解けませんので、あまり意味がありません。
問題の本質は、出来る問題を増やす事(学力を1ずつでもUPしていく事)です。
このためには、出来なかった問題を繰り返して、出来るようにしなければなりません。
プリントが欲しいと言われると、善意で渡したいという気持ちになりますが、
子ども達のためにならない善意はすべきではないので、
私は毎回、我慢してこの質問を返します。
学力が60や70になったら、そこで初めて新しい問題にチャレンジするのです。
ここでの目的意識や、優先順位は見失いやすく、
子どもたち自身では気づくことが出来ませんので、
私はここを正しく導いてやる事が大切だと思っています。